【転職6回で幸せをつかむまでの物語|第3話】

都会に憧れて転職した男性看護師が電車通勤を始める実体験イラスト メンズナース論

都会に憧れて転職した私が、働く環境の大切さを知った話【現役男性看護師の実体験】

こんにちは!「トラパパ@サバイバルナース」です!🐾

トラパパ
トラパパ

今回は27歳、2回目の転職のお話です。

「都会で働くってカッコいいな。」

そんな憧れだけで転職を決めた頃の私です。

前回は、職場恋愛がきっかけで2回目の転職を決意したお話を書きました。前回記事はこちら。

恋愛も仕事も、人との関わり方も。

あの経験は、私に**「相手の立場で考えることの大切さ」**を教えてくれました。

そして27歳。

私は再び転職活動を始めます。

今振り返ると、この転職も少し甘い考えで病院を選んでいました。

でも、この病院で学んだ経験は今でも私の看護師人生を支えています。

さらに、この病院では人生を変える出会いも待っていました。


トラパパ
トラパパ

「今回は『転職先の選び方』についてのお話です。今だからこそ分かる失敗と学びを、正直にお伝えします。」


転職理由は本当のことを言えなかった

職場恋愛が終わり、転職を決意した私。

でも、一つだけ悩んでいたことがありました。

それは、

「転職理由をどう説明するか。」

本当の理由は職場恋愛でした。

でも、面接で

「職場恋愛が原因で辞めます。」とは、とても言えませんでした。

前回お世話になった転職エージェントには申し訳ない気持ちもあり、今回は別の会社へ登録しました。

すると、すぐにたくさんの求人を紹介してもらえました。

でも、

紹介される病院が多すぎて、自分では整理しきれません。

そんな時も担当者が、

「条件を整理しましょう。」

と、一緒に考えてくれました。

トラパパ
トラパパ

転職理由って本当に難しいですよね。

私もかなり悩みました。

私が伝えた希望は4つです。

  • 今の家から電車で通えること
  • 急性期で病棟経験を積めること
  • 給与が今より良いこと
  • できるだけ早く転職できること

そしてもう一つ。

これは少し恥ずかしい理由ですが、

都会で電車通勤をしてみたかった。

それも大きな理由でした。


ドラマみたいな生活に憧れていた27歳

電車通勤に憧れて都会で働き始めた男性看護師の実体験イラスト

私は田舎で育ちました。

高校も看護学校も自転車通学。

社会人になってからも車で通勤していました。

だから電車に乗る機会はほとんどありませんでした。

でも、テレビや医療ドラマを見るたびに思っていたんです。

仕事帰りに駅前でご飯を食べる。

少し街を歩いて帰る。

夜景を眺めながら帰宅する。

そんな生活が、なんだかすごく格好良く見えました。

「自分もそんな生活をしてみたい。」

トラパパ
トラパパ

当時は本気で、

「都会で働く人ってカッコいいな。」

そう思っていました。

27歳になっても、そんな憧れを持っていました。

今思えば、少し子どもっぽい理由だったかもしれません。

でも当時は本気でした。


エージェントが教えてくれた「伝え方」

紹介された病院はたくさんありました。

その中から条件に合う病院を少しずつ絞っていきます。

ただ、一つだけどうしても困っていたことがあります。

それは面接で聞かれる、

「転職理由」

でした。

職場恋愛のことは話したくない。

でも嘘もつきたくない。

そんな私に担当者はこう言いました。

「急性期で病棟経験をもっと積みたい。」

「消化器内科だけではなく、幅広い内科を学びたい。」

その理由で十分伝わりますよ。

その言葉を聞いて、

肩の力が一気に抜けました。

実際、その理由は嘘ではありません。

恋愛だけではなく、

もっと病棟経験を積みたい気持ちも本当にありました。

面接当日も担当者が同行してくれました。

相変わらず私は緊張していましたが、

隣にいてくれるだけで安心感があります。

トラパパ
トラパパ

面接同行って、

本当に心強かったです。

一人だったらもっと緊張していました。

面接後も、

「大丈夫でしたよ。」

と笑って声を掛けてくれました。

転職活動を一人で進めていたら、

ここまで落ち着いて面接を受けられなかったと思います。


2つの病院から内定をもらった

結果は、

2つとも内定。

とても嬉しかったことを覚えています。

ただ、ここでまた選択を迫られます。

一つの病院は、

グループ病院や施設への異動がある可能性がありました。

もう一つは異動がなく、

給与も少し高い。

さらに、

面接をしてくれた看護部長が本当に優しい方でした。

担当エージェントから事前に

「とても話しやすい看護部長ですよ。」

と聞いていましたが、

その通りでした。

緊張している私に気を遣いながら、

笑顔で話しかけてくれました。

私はその病院に決めました。

給与。

通勤。

駅から近い。

そして人柄。

当時の私なりに、

しっかり考えて決めた転職でした。


電車通勤が始まる前に

実は私は、

電車通勤がとても不安でした。

今までほとんど乗ったことがありません。

乗り換えなんてもっと分かりません。

だから転職が決まってから、

実際の出勤時間に合わせて、

何度か通勤の練習をしました。

駅に着くと、

人、人、人。

ホームも混雑しています。

電車が来ると、

一気に人が乗り込みます。

そして降りると、

みんな早歩き。

次のホームへ急いで向かいます。

私はスマホの地図を見ながら必死について行きました。

今思えば少し笑ってしまいますが、

当時は本当に迷子になるんじゃないかと思っていました。

それでも、

不思議とワクワクしていたんです。

「自分も都会で働く人の一人になれる。」

そんな気持ちでした。

トラパパ
トラパパ

初めての電車通勤。

不安より期待の方が大きかったですね。

駅から病院までは歩いてすぐ。

それもこの病院を選んだ理由の一つでした。


初めての電車通勤

仕事帰りに都会でアフター5を楽しむ男性看護師の転職後の生活イラスト

いよいよ初出勤の日。

緊張しながら電車に乗りました。

満員電車。

人混み。

早歩き。

全部が初めて。

でも、不思議と嫌ではありませんでした。

むしろ、

「これが都会で働くってことなんだ。」

そんな気持ちで少し誇らしくさえ感じていました。

病院へ着き、

新しい職場での生活が始まります。

働き始めたばかりということもあり、

最初は業務量も少なめ。

定時で帰らせてもらえる日も多くありました。

仕事帰りには、

憧れていたように大きな駅で降りて夕食を食べたり、

街を歩いてみたり。

「こんな生活がしたかった。」

そう思える毎日でした。

この時の私は、

まだ知りませんでした。

この憧れが、少しずつ現実に変わっていくことを。

トラパパ
トラパパ

憧れだけで選んだ転職。

この頃は、それが間違いだなんて思ってもいませんでした。

憧れは、少しずつ日常になっていった

働き始めてしばらくの間は、本当に毎日が新鮮でした。

仕事にも少しずつ慣れ始め、夜勤も始まりました。

最初の頃は残業も少なく、仕事が終われば大きな駅で途中下車をして夕食を食べたり、街を歩いたり。

「これが都会で働く生活なんだ。」

そう思いながら過ごしていました。

でも、その生活は長くは続きませんでした。

半年ほど経つ頃には仕事にも慣れ、任される仕事も増えました。

残業も少しずつ増え、帰る時間も遅くなっていきます。

最初は楽しかった街並みも、

毎日見る景色になると特別ではなくなりました。

途中下車して食事をすることも、

街を歩くことも、

いつしか面倒に感じるようになっていました。

気づけば、

仕事が終わると真っすぐ家へ帰る毎日。

あれほど憧れていた都会の生活は、

いつの間にかただの日常になっていました。

トラパパ
トラパパ

最初は毎日が新鮮でした。

「都会って楽しい!」

本気でそう思っていました。


満員電車は、最後まで慣れなかった

満員電車の通勤に疲れた男性看護師が働く環境の大切さを実感するイラスト

一番大きかったのは、

やはり電車通勤でした。

夜勤の日は比較的空いていました。

でも日勤は違います。

朝も帰りも満員電車。

夏は暑く、

冬は寒い。

人に押されながら毎日同じ電車に乗る。

最初は車窓から景色を見ることも楽しんでいました。

でも、

それもすぐに見なくなりました。

どこかへ寄るより、

一分でも早く家へ帰りたい。

そんなことばかり考えるようになっていました。

私はずっと車社会で生活してきました。

好きな時間に出発し、

好きな音楽を流し、

自分のペースで帰れる。

その快適さに慣れていた私にとって、

毎日時間に縛られる電車通勤は想像以上のストレスだったのです。

今でも思います。

私には、車通勤の方が合っていました。

トラパパ
トラパパ

電車通勤って慣れると思っていました。

でも最後まで慣れませんでした(笑)


職場の人間関係には恵まれていた

総合内科病棟で急変対応を学ぶ男性看護師の実体験イラスト

電車通勤は大変でしたが、

職場には本当に恵まれていました。

配属は総合内科病棟。

重症患者さんも多く、

急変も珍しくありません。

毎日が勉強でした。

病棟の先生はとても親切で、

病状管理や急変時の対応を丁寧に教えてくださいました。

先輩看護師も経験豊富な方ばかり。

癖の強い方もいましたが、

みんな熱心に指導してくださいました。

急変対応は怖かった。

正直、

できればやりたくありませんでした。

でも、

その経験があったからこそ、

今の私は急変時にも落ち着いて対応できます。

あの頃は必死でした。

でも今振り返ると、

あの経験は私の看護師人生の財産です。

トラパパ
トラパパ

急変対応は怖かった。

でも今では、

「あの頃の経験があって良かった。」

と心から思います。


同世代の仲間はいなかった

一つだけ寂しかったことがあります。

それは、

同世代の男性看護師がいなかったことです。

前の病院では、

仕事終わりに飲みに行ける男性看護師の友人がいました。

でもこの病院には男性看護師はいませんでした。

先輩方は本当に優しい方ばかり。

仕事は丁寧に教えてくれます。

でも、

仕事以外の話をしたり、

一緒に飲みに行ったりする関係ではありませんでした。

だから仕事中は充実していても、

どこか寂しさを感じることがありました。

今思えば、

一緒に働く人との相性も、働きやすさの一つだったんだと思います。

トラパパ
トラパパ

人間関係って、

仕事の内容と同じくらい大切なんですね。


この病院で一番大きな宝物を見つけた

総合内科病棟で人生のパートナーと出会った男性看護師の実体験イラスト

でも、

この病院で得た一番大きなものは、

看護技術でも、

急変対応でもありません。

妻との出会いでした。

実は私が退職を決め、

あと数か月で辞めるという頃。

新しく入職してきた看護師がいました。

それが今の妻です。

最初はただの同僚でした。

でも、

夜勤が一緒になることが増え、

少しずつ話すようになりました。

自然と距離が縮まり、

付き合うようになりました。

そして結婚。

今では三人の息子に恵まれています。

もし、

あの時転職していなかったら。

もし、

あの病院を選んでいなかったら。

私たちは出会っていなかったかもしれません。

そう考えると、

この転職は決して失敗ではありませんでした。

トラパパ
トラパパ

この病院で得た一番大きな財産は、

妻との出会いでした。


電車通勤が教えてくれたこと

結局、

私が転職を考えるようになった理由は、

電車通勤でした。

憧れて始めた都会での生活。

でも現実は、

毎日の満員電車。

残業。

帰宅時間。

思い描いていた生活とは違いました。

私は改めて思いました。

「働く環境は、仕事内容と同じくらい大切なんだ。」

給料だけではありません。

病院の規模だけでもありません。

通勤時間。

通勤方法。

一緒に働く人。

全部が働きやすさにつながっている。

この転職で、

私はそのことを初めて学びました。

トラパパ
トラパパ

転職するときは、

「仕事内容」だけでなく

「働く環境」も必ず考えてください。


今なら27歳の自分へ伝えたいこと

今の私なら、

27歳の自分にこう伝えます。

「憧れを持つことは悪くない。」

でも、

憧れだけで病院を選んではいけない。

働き始めれば、

ドラマのような毎日は続きません。

毎日の通勤があり、

毎日の仕事があります。

だからこそ、

自分に合った環境を選ぶことが何より大切です。

それでも、

あの病院で急変対応を学べたこと。

病状管理を学べたこと。

そして、

人生で一番大切な人と出会えたこと。

そのすべてに、

私は今でも感謝しています。

ありがとう。

27歳の私。

トラパパ
トラパパ

あの頃の自分へ。

電車通勤は合わなかった。

でも、この転職を選んだことだけは後悔していないよ。


まとめ|憧れではなく、自分に合う環境を選ぶこと

この転職は、

私にたくさんのことを教えてくれました。

  • 電車通勤は人によって向き不向きがあること
  • 働く環境は仕事内容と同じくらい大切なこと
  • 急変対応や病状管理は一生の財産になること
  • そして、人生を変える出会いは思わぬ場所で待っていること
トラパパ
トラパパ

転職は、

「今の職場が嫌だからするもの」ではありません。

「自分に合う環境を探すため」にするものだと、私は思っています。

もし今、

「転職したいけど、何を基準に病院を選べばいいか分からない。」

そう悩んでいるなら、

一人で決める必要はありません。

私も転職では、

転職エージェントに相談したことで、自分では気づけなかった選択肢を知ることができました。

病院の雰囲気や内部情報は、

実際に相談してみないと分からないこともたくさんあります。


トラパパ
トラパパ

私は毎回、

一人で病院を探していたわけではありません。

転職エージェントに相談したからこそ、

自分では分からない病院の情報を知ることができました。

「まずは相談だけ」

それでも十分価値があります。

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そして次の転職で私は、

「憧れ」だけを信じて人生最大の失敗をします。

医療ドラマに出てくるような、

大きくて綺麗な有名病院。

「あそこで働いているんだ。」

そう周りから言われることに憧れ、

病院の中身をほとんど知らないまま転職を決めました。

でも待っていたのは、

私の看護師人生で最も過酷な毎日でした。

「ブランドだけで病院を選んではいけない。」

その理由を、

次回、第4話でお話しします。

転職で新たな病院へ向かう男性看護師と働く環境選びの重要性を表現したイラスト
トラパパ
トラパパ

この時の私は、

「大きくて有名な病院なら間違いない。」

本気でそう思っていました。

でも、その考えは甘かったんです。

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