「この病院なら、家族を守れる。」そう思えた初出勤の日
こんにちは!トラパパ@サバイバルナースです!🐾
前回、第7話では、理想だと思っていた精神科病院が経営者交代によって崩壊し、家族を守るために6回目の転職を決意しました。前回記事はこちら。
「もう転職は最後にしたい。」
そう願いながら受けた面接。
今回は、その結果と、新しい病院で迎えた人生を変える初出勤の日のお話です。

「今回は、6回目の転職で人生が大きく動き始めた”希望の一日”をお話しします。」
「ぜひ、うちで働いてください」

面接から約1週間。
面接の最後に看護部長から、
「結果は1週間くらいでご連絡します。」
と言われていたので、その言葉通りでした。
その日は夜勤明け。
疲れて家で眠っていると、スマートフォンが鳴りました。
登録していない番号。
「誰だろう?」
眠たいまま電話に出ると、
「〇〇病院の看護部長です。トラパパさんでしょうか?」
その一言で、一気に目が覚めました。
そして続いた言葉は、今でも忘れられません。
「ぜひ、うちの病院で働いていただきたいと思っています。」
「入職日はトラパパさんの都合で決めていただいて大丈夫です。」
思わず姿勢を正し、電話に出た最初とは別人のようにハキハキと返事をしていました。
電話を切った瞬間、
心の底からホッとしました。
もちろん嬉しかった。
でも同時に、
「今の病院へ退職を伝えなければいけない。」
そんな重たい気持ちも、心の片隅にはありました。
それでも、
未来への希望が不安を上回った瞬間でした。
妻から届いた一言

一番最初に報告したのは妻でした。
仕事中だったので、LINEで一言だけ。
「受かったよ。」
しばらくして返ってきたのは、
「おめでとう」のスタンプ。
そして仕事から帰宅すると、
妻は安心したような笑顔で、
「良かった。」
そう言ってくれました。
特別なお祝いはしていません。
外食もしていません。
ケーキもありません。
でも、
あの一言だけで十分でした。

「面接が終わってから感じていた緊張や不安が、ようやく消えた気がしました。」
新しい病院への初出勤

初出勤の日。
始業は朝9時。
看護部長から、
「10分前くらいに来てもらえれば大丈夫ですよ。」
と言われていたので、少し余裕を持って病院へ向かいました。
転職初日というと、
眠れなかったり、何度も目が覚めたりするイメージがありますよね。
でも私は、不思議とそんなことはありませんでした。
いつも通り起きて、
子どもたちの準備をしながら、自分の支度も済ませました。
ただ、その日は一つだけ大きな心配事がありました。
次男の体調がずっと悪かった
しばらく前から、
次男の体調がなかなか良くならず、毎日ぐったりしていました。
この日も妻が仕事を休み、
病院へ連れて行ってくれることになっていました。
長男と三男はいつも通り登園。
私は新しい職場へ。
家を出る時、
妻は笑顔で送り出してくれました。
「頑張ってきてね。子どものことは任せて。」
本当にありがたい言葉でした。
でも、
父親としては、
心配で仕方ありませんでした。
「こんな日に限って……。」
そう思いながらも、
初日から休むわけにはいきません。
妻に負担をかけてしまう申し訳なさ。
体調の悪い次男を置いていくつらさ。
期待よりも、不安の方が大きかった朝でした。
優しい師長との出会い
病院へ着くと、
まず看護部長室で必要書類を提出しました。
すると病棟師長が迎えに来てくださり、
一緒に病棟へ向かいました。
更衣室を案内していただき、
事前にサイズ合わせをしていたユニフォームへ着替えます。
この時の師長の第一印象は、
「とても優しい人だな。」
でした。
話し方も柔らかく、
表情も穏やか。

「それだけで緊張が少しずつほぐれていきました。」
「ここならやっていけるかもしれない」

病棟自体は決して新しい建物ではありませんでした。
正直、
「少し古いな。」
という印象でした。
でも、
そんなことはすぐ気にならなくなりました。
病棟全体に流れている空気が、
とても穏やかだったからです。
スタッフ紹介では、
皆さん笑顔で迎えてくれました。
そして驚いたのは、
男性看護師がとても多かったこと。
病棟の半分以上が男性看護師。
年齢の近いスタッフもいて、
「よろしくお願いします!」
と明るく声をかけてくれました。
その瞬間、
私は思いました。
そんな安心感がありました。

「ここならやっていけるかもしれない。そう思いました。」
昼休みに届いた一本のLINE

午前中は病棟オリエンテーションや院内の案内が中心でした。
ようやく昼休みになり、
スマートフォンを開きました。
すると妻からLINEが届いていました。
そこに書かれていた言葉を見た瞬間、
頭が真っ白になりました。
「次男、入院になった。」
溶連菌感染から腎炎を起こしていたそうです。
まだ小さい次男。
入院なんて……。
かわいそう。
心配。
でも、
これでしっかり治療してもらえるという安心感。
いろいろな感情が一気に押し寄せてきました。
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次回予告
入職初日。
新しい病院で希望を感じた、その日に届いた次男の入院連絡。
私は師長へ事情を話しました。
すると返ってきたのは、
今までの職場では一度も聞いたことがない言葉でした。
「勤務はいくらでも調整するから大丈夫。」
この一言が、
私の人生を大きく変えることになります。


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