「正看護師になりたいけれど、学校へ通うお金がない……」
「准看護師として働きながら進学できるの?」
「仕事と学校の両立がつらくて、もう辞めたい……」
そんな不安を抱えていませんか?
こんにちは!
工業高校を卒業後、働きながら23歳で正看護師になった「トラパパ@サバイバルナース」です!🐾
僕は母子家庭で育ち、塾へ通う余裕もありませんでした。
しかも、もともと勉強が好きだったわけではありません。
工業高校では看護学校へ進学した前例がなく、受験に必要な生物の授業さえありませんでした。
それでも僕は、
「将来につながる資格を取り、自分の力で生きていきたい」
という思いから、看護師を目指しました。
僕が選んだのは、働きながら准看護師資格を取得し、その後も働きながら看護師養成所の進学課程へ通うルートです。
看護学校と病院の奨学金制度を利用したことで、母に学費を負担してもらうことなく、23歳で正看護師になることができました。
ただし、その5年間は決して楽ではありませんでした。
平日は病院で働き、夕方から学校へ通い、週末は夜勤。
実習、記録、国家試験の勉強も重なり、丸一日休める日は月に1〜2日あるかないかという生活でした。
この記事では、看護歴20年以上・正看護師18年目になった僕が、
・准看護師から正看護師になった具体的なルート
・働きながら学校へ通った5年間の生活
・仕事と勉強を両立するために実践した7つの方法
・病院奨学金や、いわゆる「お礼奉公」の注意点
・両立に限界を感じたときの考え方
を、実体験をもとにお伝えします。

僕と同じルートがすべての人にとって正解とは限りません。それでも、「お金がないから看護師になれない」と諦める前に、働きながら目指せる道があることを知ってほしいです。
この記事の結論
・准看護師から正看護師を目指すルートには、全日制・定時制・通信制などがある
・働きながら進学することは可能だが、学校と職場の協力体制が重要
・病院奨学金を利用すれば学費負担を軽減できる場合がある
・奨学金の返還免除条件や退職時の返済条件は、契約前に必ず確認する
・睡眠や健康を犠牲にしてまで、一人で耐え続ける必要はない
※入学条件や課程、必要な実務経験年数は学歴や学校によって異なります。必ず志望校の最新の募集要項や、日本看護協会などの公的情報をご確認ください。
僕が准看護師から正看護師になるまでのルート
まず、僕が正看護師になるまでに歩んだ道を簡単に紹介します。
工業高校を卒業
↓
看護助手として働きながら、准看護学校へ2年間通う
↓
准看護師資格を取得
↓
准看護師として病院で働きながら、看護師養成所の進学課程へ通う
↓
看護師国家試験に合格
↓
23歳で正看護師免許を取得
僕の場合は、工業高校卒業後、准看護師から正看護師へ進むまでに合計5年間かかりました。
当時の僕がこのルートを選んだ最大の理由は、病院で働きながら学費と生活費を確保できたからです。
経済的な余裕がなかった僕にとって、3年間の看護専門学校や4年間の大学へ、働かずに通い続けるのは現実的ではありませんでした。
一方、僕が通った学校には、病院で働きながら資格取得を目指せる仕組みがありました。
遠回りに見えるかもしれません。
しかし、働きながら現場経験を積み、自分で学費を工面できることは、当時の僕にとって大きなメリットでした。
現在の准看護師から正看護師になる主なルート
准看護師から正看護師を目指す場合、主に次のような進学方法があります。
| 課程 | 一般的な特徴 | 働きながらの通学 |
|---|---|---|
| 全日制 | 日中に授業や実習を受ける | 勤務との両立は難しい場合がある |
| 定時制 | 昼間・夕方・夜間などに授業を受ける | 職場の協力があれば両立しやすい |
| 通信制 | 自宅学習を中心にスクーリングや実習を行う | 実務経験などの入学条件がある |
高校を卒業しているか、中学校卒業かによっても入学条件は異なります。
また、通信制の看護師学校養成所2年課程は、2026年4月から必要な准看護師としての実務経験が5年以上へ変更されています。
制度は変更される可能性があるため、詳しくは「日本看護協会の准看護師のための進学特設サイト」や、各学校の最新の募集要項をご確認ください。

僕の5年間は、あくまで当時利用できた制度と学校での実体験です。年数だけを見て進路を決めず、現在利用できるルートを比較してください。
工業高校から看護師を目指したきっかけ
僕が通っていたのは、田舎の工業高校でした。
周囲の友人の多くは、卒業後に工場へ就職するか、自動車関係の専門学校へ進学する予定でした。
しかし僕は、工業系の専門教科にどうしても興味を持てませんでした。
「このまま何となく就職したら、いつか後悔するかもしれない」
そう感じていたとき、なぜか頭に浮かんだのが看護師という仕事でした。

後から母に聞いた話ですが、僕は子どもの頃に喘息がひどく、夜間に発作を起こしては病院へ連れて行ってもらっていました。
その頃の僕は、
「大きくなったら看護婦さんになる」
と話していたそうです。
もちろん、当時は男性看護師という存在をほとんど知りませんでした。
それでも、幼い頃に助けてもらった記憶が、心のどこかに残っていたのかもしれません。
前例のない進路を応援してくれた担任
僕は意を決して、工業高校の担任へ相談しました。
「先生、僕、看護師になりたいです」
工業高校から看護学校へ進学した前例は、当時一度もありませんでした。
それでも先生は否定せず、専門学校や受験方法を一緒に調べてくれました。
工業高校では、普通科と比べて英語や数学の授業内容が異なります。
受験科目に必要だった生物の授業もありませんでした。
塾へ通うお金もなかったため、自分で教科書を用意し、分からないところは先生に質問しました。
先生は専門外の内容まで調べ、後日、僕に教えてくれました。

そして僕が無事に合格した後には、看護学校の戴帽式にまで足を運んでくれたのです。
前例のない進路でも、最初から「無理」と決まっているわけではありません。
僕一人の力だけでは、看護学校へ進むことはできなかったと思います。
あのとき僕の可能性を信じてくれた先生には、今でも感謝しています。
女手一つで育ててくれた母の反応
母も、僕が自分で進路を決め、人の役に立てる資格を目指したことを喜んでくれました。
しかし、我が家には浪人や塾へ通う経済的な余裕はありません。
僕自身も、母に大きな学費を負担してもらうつもりはありませんでした。
だからこそ僕は、
「働きながら資格を取り、自分の学費は自分で何とかする」
という道を選びました。
遊びたい気持ちを抑え、自宅で勉強を続けた結果、受験した2校に合格することができました。
学費を支えてくれた病院奨学金制度
合格した学校のうち、僕が選んだのは実家から通うことができ、病院で働きながら准看護師、正看護師を目指せる学校でした。
この学校と病院には、一定の条件を満たして勤務することで、奨学金の返還が免除される制度がありました。
一般的に「お礼奉公」と呼ばれることもある仕組みです。

僕が経験した当時の流れは、次のようなものでした。
| 学年・期間 | 平日の生活 | 土日・休日 | 給与・奨学金 |
|---|---|---|---|
| 准看護科1〜2年目 | 看護学校で授業 | 病院で介護職として勤務 | 奨学金を学費に充てる |
| 進学課程1〜2年目 | 日中は准看護師として勤務、夕方から授業 | 夜勤に入ることもあった | 准看護師の給与を受け取りながら勤務 |
| 進学課程の実習期間 | 平日は臨地実習 | 週末を中心に病院勤務 | 奨学金を受け、卒業後も契約期間勤務 |
この制度があったことで、僕は母に学費を負担してもらわずに、学費と生活費を確保できました。

経済的な理由で看護師を諦めかけている人には、病院奨学金、自治体の修学資金、学校独自の支援制度がないか調べてほしいです。
病院奨学金は「学費が完全に無料」とは限らない
病院奨学金は、経済的に看護師を目指したい人にとって心強い制度です。
ただし、無条件でお金がもらえる制度ではありません。
多くの場合は、
・指定された病院で一定期間働く
・途中で退職した場合は奨学金を返還する
・休学や留年時には条件が変わる
・返済免除の対象となる勤務期間が決められている
といった条件があります。
奨学金を利用する前に、返還免除の条件、退職時の扱い、返済方法を必ず書面で確認してください。
「学校を卒業すれば返さなくてよい」と思っていたら、実際には卒業後の勤務期間まで条件に含まれていた、という可能性もあります。
口頭説明だけで判断せず、契約書や奨学金規程を確認することが大切です。
休みがほとんどなかった5年間のリアル
奨学金制度によって学費の問題は解決できました。
しかし、仕事と学校の両立は想像以上に大変でした。
特に准看護師資格を取得した後の進学課程では、
・日中は准看護師として病院勤務
・勤務後に学校へ移動
・17時30分頃から21時頃まで授業
・帰宅後に課題や記録
・週末は夜勤
という生活が続きました。

丸一日休める日は、月に1〜2日あるかないかでした。
仕事が終わった時点ですでに疲れています。
それでも学校へ向かい、数時間の授業を受けなければなりません。
授業中は、眠気と空腹との戦いでした。
おにぎりやお菓子を持参し、休憩時間に食べながら何とか集中力を保っていました。
それでも眠気に勝てず、授業中に寝てしまったことは一度や二度ではありません。
実習期間は仕事・記録・事前学習の三重生活
実習が始まると、さらに厳しい生活になりました。
平日は病院や施設で実習を行い、帰宅後は実習記録と翌日の事前学習。

週末は所属していた病院で勤務していました。
ありがたいことに、当時の職場は看護学校への進学に理解があり、業務に支障がない時間帯に課題を進めることを認めてくれることもありました。
職場の協力がなければ、5年間を乗り切ることは難しかったと思います。
働きながら進学できるかどうかは、自分の努力だけでなく、職場が進学へ理解を示してくれるかにも大きく左右されます。
遊びたくて無理をしたこともあった
同年代の友人は高校卒業後に就職し、給料をもらいながら休日を楽しんでいました。
一方の僕は、仕事と学校ばかり。
「どうして自分だけ、こんなに大変なんだろう」
そう思ったこともあります。
我慢が限界になり、学校が終わった後に友人と朝まで遊び、そのまま仕事と学校へ行ったこともありました。
当時は、それが唯一の息抜きだと思っていました。
しかし、現在の僕は医療現場で働く看護師として、この方法をおすすめしません。
睡眠不足のまま医療現場で働くことは、自分だけでなく患者さんの安全にも関わります。
当時の僕は、若さと勢いで無理をしていました。
今なら、限界になる前に勤務調整を相談し、短時間でも安全に休息できる方法を考えます。
息抜きは必要です。
ただし、睡眠と健康を犠牲にするのではなく、自分が安全に続けられる方法を選んでください。
僕が仕事と学校を両立できた7つの方法
ここからは、5年間を振り返り、仕事と看護学校を両立するために役立ったことを具体的に紹介します。
進学に理解のある職場を選ぶ
働きながら正看護師を目指す場合、最も重要なのは職場選びです。
確認しておきたいのは、次のような点です。
・進学課程へ通っている職員がいるか
・勤務後に授業へ間に合う勤務時間か
・実習期間に勤務を調整してもらえるか
・試験前に休暇を取得できるか
・奨学金や学費補助制度があるか
・卒業後に必要な勤務期間は何年か
求人票に「進学支援あり」と書かれていても、実際にどの程度配慮してもらえるかは職場によって違います。
面接では、
「現在、働きながら進学している職員は何人いますか?」
「実習期間中の勤務は、どのように調整されていますか?」
と、具体的に質問してみてください。
通勤と通学にかかる時間を短くする
仕事と学校を両立するときは、移動時間も大きな負担になります。
僕が実家から通える学校を選んだのも、生活費だけでなく、移動にかかる時間を減らしたかったからです。
片道30分の差でも、1年間積み重なると大きな差になります。
学校、勤務先、自宅の距離を確認し、無理なく移動できる組み合わせを考えましょう。
空腹と眠気への対策を準備する
勤務後の授業では、集中力が落ちます。
僕はおにぎりや軽食を持参し、授業前や休憩時間に食べていました。
・おにぎり
・バナナ
・パン
・ナッツ
・飲み物
など、短時間で食べられるものを準備しておくと助かります。
ただし、カフェインだけに頼りすぎると、その後の睡眠に影響します。
食事、休憩、睡眠をできるだけ整えることが大切です。
課題を小さく分けて進める
仕事が終わってから、何時間も集中して勉強するのは簡単ではありません。
そのため、
・休憩中に参考資料を確認する
・移動時間に暗記する
・帰宅後は記録の一部分だけ終わらせる
・休日にまとめて全部やろうとしない
というように、課題を小さく分けることが重要です。
「まとまった時間ができたら勉強する」ではなく、短い時間を積み重ねる方が続けやすくなります。
完璧を目指しすぎない
仕事も学校も100点を取り続けようとすると、心と体が先に限界を迎えます。
もちろん、患者さんの安全に関わる仕事は手を抜けません。
一方、勉強や課題のすべてを完璧に仕上げようとすると、時間が足りなくなります。
合格や単位取得に必要なポイントを押さえ、優先順位をつけることも両立には必要です。

真面目な人ほど、全部を完璧にやろうとして苦しくなります。「続けるために力を抜くこと」と「無責任に手を抜くこと」は違います。
同じ目標を持つ仲間を大切にする
僕が過酷な5年間を乗り越えられた大きな理由は、同じ生活を送っているクラスメイトがいたことです。
みんな仕事と学校を両立し、疲れ切っていました。
学校や職場への愚痴を言い合うこともありました。
それでも、
「みんなで国家試験に合格しよう」
「正看護師になったら、思いきり遊ぼう」
と励まし合えたことで、つらい実習や試験期間も乗り越えられました。
分からないところを教え合い、実習の悩みを相談できる仲間の存在は、想像以上に大きな支えになります。
限界になる前に相談する
働きながら学校へ通っていると、
「自分で選んだ道だから、弱音を吐いてはいけない」
「周りに迷惑をかけたくない」
と思ってしまうことがあります。
僕自身も、母や先生、職場の人に応援してもらったからこそ、途中で逃げてはいけないと思っていました。
しかし、体調を崩してからでは遅いこともあります。
・眠れない状態が続く
・食事が取れない
・学校や仕事へ向かうだけで涙が出る
・集中できず、仕事上のミスが増える
・休日もまったく気持ちが休まらない
こうした状態が続いているなら、我慢だけで乗り切ろうとしないでください。
学校の先生、職場の上司、家族、医療機関などへ早めに相談することが大切です。
正看護師になることより、あなたの命と健康を守ることの方が大切です。
僕が途中で諦めずに正看護師になれた理由
仕事と学校を両立した5年間は大変でした。
それでも、僕は不思議と「看護師になった後の未来」を信じていました。
途中で諦めずに続けられた理由は、大きく2つあります。
同じ環境で頑張る仲間がいた
クラスメイトは、単なる同級生ではありませんでした。
同じように働き、眠気と疲労に耐えながら学校へ通う戦友でした。
一人では心が折れていたと思います。
「自分だけがつらいのではない」
そう思える仲間がいたから、次の日も学校へ行くことができました。
自分で選んだ道だった
もう一つは、この道を自分で選んだという気持ちです。
女手一つで育ててくれた母。
工業高校からの看護学校進学を応援してくれた担任。
進学に協力してくれた職場。
たくさんの人に支えてもらったからこそ、
「絶対に正看護師になる」
という覚悟を持ち続けることができました。
ただし、これは「何があっても逃げてはいけない」という意味ではありません。
目標を諦めないことと、危険な環境から離れることは両立できます。
学校や勤務先が自分に合っていない場合は、休学、勤務調整、転職などを含めて、別の方法を考えることも必要です。
働きながら正看護師を目指す前のチェックリスト
進学先や勤務先を決める前に、次の項目を確認してください。
【チェックリストボックス】
□ 入学条件を満たしているか
□ 通学日数と授業時間は勤務と両立できるか
□ 臨地実習はいつ、何週間行われるか
□ 実習期間に勤務を減らしてもらえるか
□ 学費以外に教材費や実習費はいくら必要か
□ 病院奨学金や自治体の修学資金を利用できるか
□ 奨学金の返還免除条件は何か
□ 卒業後に何年間勤務する必要があるか
□ 途中退職した場合の返済額と返済方法はどうなるか
□ 国家試験前に休暇を取得できるか
□ 同じ制度を利用した先輩が現在も働いているか
□ 睡眠時間と勉強時間を確保できるか
□ 家族から協力を得られるか
□ 体調を崩したときの相談先があるか
すべての条件が理想どおりになるとは限りません。
それでも、入学してから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、分からないことを事前に確認することが重要です。
お礼奉公中に職場を辞めたくなったら
病院奨学金を利用していると、
「決められた年数を働くまで、絶対に辞められない」
と思ってしまう人もいます。
しかし、お礼奉公中だからといって、退職そのものが禁止されるわけではありません。
一方で、途中退職によって奨学金の返還が必要になる可能性はあります。
返還額、一括返済か分割返済か、返還免除の条件は契約ごとに異なります。
まず、次の順番で確認してください。
- 奨学金の契約書や規程を確認する
- 残っている返還額を確認する
- 病院の担当部署へ返済方法を相談する
- 学校や自治体の相談窓口へ確認する
- 必要に応じて労働問題や法律の専門窓口へ相談する
- 転職を考える場合は、奨学金制度に理解のある職場を探す
「お礼奉公中だから辞められない」と思い込み、心身が壊れるまで一人で耐え続けないでください
返済の負担は軽くありません。
だからこそ、感情だけで退職を決めるのではなく、契約内容、健康状態、返済方法、次の勤務先を整理してから動くことが大切です。
お礼奉公や今の職場について一人で悩んでいる看護師へ
奨学金の返済が残っていても、今すぐ転職すると決める必要はありません。
まずは、進学に理解のある職場や奨学金返済支援制度のある求人を扱っているか、看護師専門の転職サービスへ確認する方法があります。
登録・相談は無料です。現在の契約内容を確認したうえで、自分に選べる働き方があるか情報を集めてみてください。
准看護師から正看護師を目指す人のよくある質問
Q1.准看護師から正看護師になるには何年かかりますか?
選択する課程や学歴、実務経験によって異なります。
高校を卒業して准看護師資格を持っている場合、看護師学校養成所2年課程へ進む方法があります。
全日制、定時制、通信制では修業年限や授業方法、入学条件が異なるため、志望校の募集要項を確認してください。
僕の場合は、准看護師になるまでの2年間と、正看護師を目指す進学課程を合わせて合計5年間かかりました。
Q2.准看護師として働きながら正看護師を目指せますか?
定時制や通信制などを利用し、働きながら正看護師を目指すことは可能です。
ただし、臨地実習の期間は通常どおり勤務することが難しい場合があります。
勤務時間だけでなく、実習期間の勤務調整、試験前の休暇、職場の進学実績まで確認することが大切です。
Q3.お金がなくても看護師を目指せますか?
病院奨学金、自治体の看護師等修学資金、学校独自の奨学金、日本学生支援機構の制度などを利用できる可能性があります。
ただし、病院奨学金や自治体の修学資金には、指定された施設での勤務など、返還免除の条件が設けられている場合があります。
利用する前に、返還条件と途中退職時の扱いを必ず確認してください。
Q4.勉強が苦手でも正看護師になれますか?
僕は工業高校出身で、生物の授業も受けておらず、もともと勉強が好きな学生でもありませんでした。
それでも、分からないことを先生や仲間に質問し、短い時間を積み重ねることで、23歳で看護師国家試験に合格できました。
勉強が苦手だからといって、最初から諦める必要はありません。
ただし、国家試験だけでなく、看護師として患者さんの安全を守るための学習は必要です。
「勉強が得意か」よりも、「分からないまま放置せず、学び続けられるか」が大切だと僕は感じています。
Q5.お礼奉公中でも退職できますか?
お礼奉公中でも、退職そのものが一律に禁止されるわけではありません。
ただし、契約期間の途中で退職すると、奨学金の全部または一部を返還しなければならない可能性があります。
契約内容によって条件が異なるため、契約書を確認し、病院や奨学金の担当窓口へ相談してください。
返済額が大きい場合や契約内容に疑問がある場合は、法律や労働問題の専門窓口へ相談することも検討しましょう。
23歳で正看護師になって分かったこと
23歳で正看護師国家試験に合格したときの喜びは、今でも覚えています。

准看護学校へ入学してから5年間。
仕事、学校、実習、記録、国家試験の勉強を続け、ようやく手にした資格でした。
あの5年間は、当時の僕にとって間違いなく過酷でした。
しかし、正看護師資格を取得したことで、働ける場所と選択肢は大きく広がりました。
その後、僕は消化器内科、急性期病院、回復期リハビリテーション病棟、精神科病院などで働きました。
主任や認定看護師も経験しました。
転職も6回しています。
それでも、正看護師という資格があったからこそ、失敗しても働き方を選び直すことができました。
資格を取ることが人生のゴールではありません。資格は、自分に合った人生を選ぶための選択肢を増やしてくれます。
正看護師になった後も、僕の看護師人生は順風満帆ではありませんでした。
初めての転職では、不安でなかなか一歩を踏み出せませんでした。
その後の転職6回の始まりとなった出来事は、こちらの記事で詳しく書いています。
「工業高校・母子家庭から、どのような看護師人生を歩いてきたのか知りたい」という人は、僕のプロフィールも読んでみてください。
まとめ|働きながら正看護師を目指すあなたへ
最後に、この記事の要点をまとめます。
・僕は工業高校卒業後、准看護師を経て23歳で正看護師になった
・病院奨学金を利用し、母に学費を負担してもらわず資格を取得した
・働きながら学校へ通うには、進学へ理解のある職場選びが重要
・通勤時間、実習中の勤務、休暇、奨学金の条件を事前に確認する
・課題を小さく分け、仲間や周囲へ相談しながら続ける
・奨学金の返還免除条件と途中退職時の扱いは、必ず書面で確認する
・睡眠や健康を犠牲にしてまで、一人で耐え続ける必要はない
看護師を目指す道は、決して簡単ではありません。
働きながら学校へ通う場合は、時間、体力、お金のすべてに不安を感じると思います。
僕も何度も、
「どうして、こんな大変な道を選んだんだろう」
と思いました。
それでも、工業高校出身で、勉強が好きではなく、経済的な余裕もなかった僕が、23歳で正看護師になることができました。
今の環境だけで、自分の未来を諦める必要はありません。
ただし、無理を続けることだけが頑張ることではありません。
学校、職場、進学方法を変えても、正看護師を目指すというゴールまで捨てる必要はないのです。
一人で抱え込まず、利用できる制度を調べ、先生、職場、家族、同じ目標を持つ仲間へ相談してください。

僕は勉強が得意だったから正看護師になれたわけではありません。周りに助けてもらいながら、一歩ずつ進んだ結果、23歳でたどり着くことができました。
今、仕事と学校の両立に限界を感じている人へ。
どうか、自分の健康と命を一番に考えてください。
少し立ち止まっても、誰かに助けを求めても大丈夫です。
あなたに合った方法で、看護師を目指す道を歩んでほしいと思います。
今の病院で働き続けることに限界を感じている人へ
お礼奉公や奨学金が残っている場合、勢いだけで退職するのはおすすめしません。
まずは契約内容と返済額を確認し、進学への理解がある職場や、奨学金に関する相談が可能な求人を扱っているか情報収集してみてください。
転職するかどうかは、情報を集めてから決めても遅くありません。
※本記事には広告が含まれています。転職サービスの利用・登録は無料ですが、取り扱い求人や支援内容は地域・時期・サービスによって異なります。奨学金の返済条件については、必ず契約先へご確認ください。

